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2009年02月19日(木) 00時00分

朝鮮半島出身者の遺骨返還へ中国新聞

 戦時中、日本の企業などに徴用され死亡した朝鮮半島出身者の遺骨返還に向けた実地調査が18日、府中市上下町の安福寺であった。日韓の合同調査団が遺骨1体の身元を調べた。調査の公開は中四国で初めて。

 合同調査団は厚生労働省、外務省、韓国政府の4人。寺の西隣の集落共同墓地を訪れ、遺骨が埋葬された墓石を確認。浜野幸道住職(57)から聞き取りをし、資料を調べた。

 この結果、日本名のほか、1945年9月5日に28歳で死亡したことが判明。調査団は、朝鮮半島出身の男性の遺骨と断定した。ため池工事に従事し、作業員宿舎で死亡した可能性があるという。調査結果は両政府で共有し、遺族捜しに役立てる。

【写真説明】遺骨が埋葬された墓の前で、浜野住職(左端)の説明を受ける調査団のメンバー

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902190027.html