日本百貨店協会が十九日発表した一月の全国百貨店売上高は前年同月比9・1%減(店舗調整後)となり、一九六五年に現在の統計となって以来、一月として最も大きなマイナス幅となった。前年割れは十一カ月連続。額は六千百三十一億円。
不況で消費者の節約志向が強まる中、巻き返しを狙った年明けからの冬物セールでも衣料品などの売れ行きが悪かったことが響いた。「年始商戦」が振るわなかったことで、年間を通じた業績の落ち込みも一段と深刻化しそうだ。
商品別では、衣料品が11・9%減で十九カ月連続のマイナス、高額品の美術・宝飾なども19・1%減で二十三カ月連続のマイナスとなるなど、大幅に前年を下回る品目が目立った。