NHK放送文化研究所がまとめた「日本人の意識調査」で、投票やデモといった国民の政治行動が国政に影響を与えていると考える人の割合が、過去35年間で初めて上昇したことがわかった。同研究所は「ねじれ国会などで政治にダイナミックさを感じている人が増えたのでは」と分析している。
調査は1973年から5年おきに実施され、今回は昨年6月、全国の16歳以上の国民5400人を無作為抽出し、3103人から有効回答を得た。
それによると、「投票が国政に影響を与えている」と考える人の割合は、73年の66%から、2003年には41%まで低下したが、08年は初めて48%に上昇。「デモや陳情、請願が国政に影響を与えている」と考える人も、03年の23%から27%に上昇した。
また、支持政党については、増え続けていた「支持政党なし」の割合が03年の57%から08年は46%と、初めて減少に転じた。民主党支持層は03年の5%から08年は15%に伸びたのに対し、自民党支持層はほぼ横ばいの26%だった。