鹿児島市の百貨店・山形屋の増床計画の延期が発表された18日、山形屋の新館建設を天文館底上げの好機と期待している商店街関係者からは、「これでは2011年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に間に合わず、チャンスを逃す」と落胆する声が上がった。
記者会見した岩元修士社長は「増床オープンを待っていた県民の期待に応えられず、おわびしたい」と陳謝。「商店街への影響は少なからずあると思う」と悔しさをにじませつつも、「一日も早く増床オープンしたい」と述べた。
これまでの計画では、新たな売り場となる新2号館と、事務所機能などを備えた新3号館をそれぞれ建設するとしていた。しかし、今回、新2号館の建設が先送りになった。
天文館の商店街などでつくる「We Love 天文館協議会」は、山形屋の増床と天文館地区に予定されている複合映画館の建設が、集客力アップにつながるとしている。有馬勝正会長は「セットで考えていただけに残念。ただし、計画の撤回ではないので、まだ大きな期待を寄せている」と話した。
同市の森博幸市長は「市の中心市街地活性化基本計画との関係もあるので、市として必要な対応を行いたい」との談話を出した。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20090219-OYT8T00154.htm