マツダ労組(高松俊二委員長、約2万人)は18日、今春闘でベースアップ(ベア)に当たる「賃金改善分」として4000円の賃上げ要求を会社側に提出した。春闘のリード役とされる自動車総連傘下のメーカーが労使交渉に入り、中国地方でも約1カ月間にわたる春闘が本格スタートした。
マツダ労組の賃上げ要求は4年連続。物価上昇を踏まえ、昨年より3000円高い水準とした。ただ、今期のマツダの連結業績予想は販売不振や円高が響き、本業のもうけを示す営業利益が8期ぶりに赤字となる見通し。会社側は業績悪化を理由に賃上げを抑制するとみられ、厳しい交渉が見込まれる。
マツダ労組はこの日、広島県府中町の本社の本館ビル前など十数カ所で集会を実施。高松委員長は「(残業の原則禁止や夜勤休止で)生活に大きな影響が出ている。相当厳しい交渉となるが、全職場が一体となって取り組みたい」と述べた。