福山市教委は18日までに、駅家町の前方後円墳「二子塚古墳」の国史跡指定を求め、塩谷立文部科学相に意見具申した。古墳時代後期の築造で広島県内最大規模を誇ることなどから、「史跡に指定して保護することが適当」としている。
文化財保護法に基づき、測量図や写真などを添え県を通じて具申した。対象は周辺部を含む約7000平方メートル。4月に国の文化審議会に諮問される予定。
古墳は全長73メートル。後円部と前方部に横穴式石室がある。県内では珍しい、大刀の柄が2頭の竜が玉をくわえるデザインの双竜環頭柄頭(そうりゅうかんとうつかがしら)や凝灰岩製の石棺などが出土している。
【写真説明】福山市教委が国史跡指定を求め意見具申した二子塚古墳