全国に先駆けて難聴児学級を保育園から中学まで一貫設置した福山市が舞台の映画「泣きながら笑う日」(1976年)のDVDが完成した。市内で17日に記念上映会があり、関係者らが約30年ぶりの「復刻」を喜び合った。
市社会福祉協議会が法人化40周年を記念して取り組んだ。2回の上映に、ロケ地となった城北中生徒をはじめ市民ら約900人が集まった。松山善三監督と交渉した市難聴児親の会の西馬孝夫さん、資金集めの中心となった市議門田武雄さんら関係者の遺族も訪れた。
当時の映画制作委で事務局を務めた池口義人社協副会長は「福山にはぐくまれた福祉の心を若い世代に感じてほしい」と呼び掛ける。
【写真説明】上映会会場でDVD完成を喜ぶ池口さん(左)と西馬さんの長男弘基さん