広島県警捜査二課と広署は19日、呉市吉浦中町3丁目、JA呉(呉市)の元支店長代理松本和樹容疑者(41)を詐欺の疑いで逮捕した。
調べでは、松本容疑者は郷原支店(呉市郷原町)の渉外担当だった2007年9月から同年12月にかけ、顧客だった市内の無職女性(80)に定期貯金の預け替えを勧めて書類を書かせるなどし、同僚職員には女性から貯金解約の依頼を受けたと伝えてJA呉から5回にわたって現金計約2290万円をだまし取った疑い。容疑を認めているという。
JA呉によると、松本容疑者は1999年から昨年11月の間、親族を含む顧客50人の貯金を解約するなどして約2億2000万円を私的に流用しており、広署は余罪を追及する。