就任後初の外遊でアジア諸国を訪れているヒラリー・クリントン米国務長官は19日夜、歴訪3か国目となる韓国に到着した。20日に、核問題をはじめとする対北朝鮮政策などを主議題に李明博大統領や柳明桓外交通商相らと会談し、米韓同盟の一層の強化を図る。
クリントン長官は、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備とみられる動きをみせていることについて「有益ではない」と批判。北朝鮮に挑発的な言動を控えるよう要求してきており、発射が実際に行われた際の対処方針や、6か国協議を軸に核問題解決に取り組む姿勢が確認される見通し。
韓国側は、両国が2007年4月に締結合意した米韓自由貿易協定(FTA)の早期批准に向けた取り組みを訴える見通し。クリントン長官は17日に成立した米景気対策法の内容も説明し、韓国にも自国経済の安定化に向けたさらなる取り組みを求め、世界的な経済危機の克服に向けて両国の協調姿勢を示す。
長官は20日午後にはソウル市内の梨花女子大で学生らとの対話集会を開き、市民との交流も深める。
長官は19日、インドネシアの首都ジャカルタの大統領宮殿でユドヨノ大統領と会談。大統領報道官によると、中東和平についてイスラエルとパレスチナが和平交渉を再開すべきだとの認識で一致した。(共同)
(2009年2月19日23時52分 スポーツ報知)
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