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2009年02月19日(木) 23時52分

中川氏自らワイン注文…会見後にはバチカン観光スポーツ報知

 財務省の玉木林太郎国際局長は19日午前の衆院予算委員会で、辞任した中川昭一前財務相が失態を演じた14日の記者会見前に、ホテルで財務省関係者や読売新聞記者1人と昼食をとり、自身でワインを注文したことを明らかにした。

 同席していた玉木氏は「大臣がワインを頼み、レストラン側が『このボトルでいいですか』と言い、大臣が『それでいい』と言った」と説明。ただ「(中川氏は)口を付けた程度の飲み方しかしていなかった」と述べた。

 玉木氏は、中川氏が13日夜にも一部同行記者との懇親会を開き、読売新聞記者1人を含む男性2人、女性2人の計4人の記者らが同席したことを明らかにした。玉木氏は、読売新聞以外の二社については「公表を控えてほしいと要望があった」とし、残り一社は意向を未回答だとして、いずれも会社名の公表を避けた。

 また、財務省も19日、G7出張中の中川氏の行動や同伴者などの概要を説明し、中川氏は記者会見後に、バチカン市国の博物館などを見学していたことを明らかにした。見学中、中川氏は会見での自らの言動について特に気にする様子はなかったという。

 見学は14日の午後4時ごろから約2時間。政務秘書官、玉木国際局長、駐イタリア大使などが同行した。その後、午後7時半にローマをたち帰国の途に就いた。

 財務省は14日の昼食後から会見までの中川氏の行動も公表。昼食後にいったんホテルの自室に戻り、午後2時50分から日ロ財務相会談に出席。会談後はそのまま部屋のいすに座って約30分間休息を取り、資料に目を通した。再び自室に数分間戻った後、「さあ行こう」と財務省幹部に声を掛けて問題の会見に臨んだ。

(2009年2月19日23時52分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090219-OHT1T00246.htm