国民生活センターは19日、調理後の圧力鍋のふたが飛んで女性がやけどを負う事故があり、商品テストの結果、構造上問題があったと発表した。
この鍋は台所用品メーカーのカクセー(新潟県燕市)が中国から輸入したアルミ製の「NK−AL16」で、2004年11月に製造された。
センターによると、関東地方の60代の女性が昨年11月、圧力鍋を火から下ろした後、ふたが開かなかったため、流し台で水をかけたところ、ふたが飛んで中身が飛散、顔に1カ月以上のやけどを負った。鍋は数年、使っていたという。
センターは、この鍋の内部に圧力をかけた状態で、取っ手に力を加えるテストを実施。消費生活用製品安全法の基準を満たさず、ふたが外れることを確認した。ふたを固定するロックレバーの引っかかりが浅いのが原因とみている。
この鍋には、国の基準を満たしていることを示す「PSCマーク」などが付いていた。カクセーは「国の検査に合格しており、同型のほかの商品で事故はない」と反論。ホームページで安全な使用方法を告知する一方、フリーダイヤルで問い合わせを受け付けている。番号は(0120)637271。