県内の2008年平均の完全失業率は、前年より0・2ポイント悪化して2・9%となり、5年ぶりに上昇に転じたことが、県の公表した「あいちの就業状況」で分かった。全国平均は4・0%だった。
男性の完全失業率が0・2ポイント減の2・6%だったのに対し、女性は0・5ポイント悪化して3・2%となった。
県内の労働力人口401万8000人のうち、完全失業者数は前年比6・5%増の11万5000人に上り、7年ぶりに増えた。男性は6万3000人で4・5%減ったが、女性は20%以上も増加。昨秋以降、自動車関連企業の「派遣切り」などを引き起こした不況風が、女性により冷たく吹きつけていた実態が浮き彫りとなった。
この就業状況は総務省が実施した労働力調査データで、県が独自に公表している。
(中日新聞)