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2009年02月19日(木) 19時58分

災害派遣医療チームと連携強化 消防庁が指針案東京新聞

 総務省消防庁は19日、大規模災害発生時の消防と医療の連携強化のため、自治体が設置する現地対策本部に、全国から派遣される災害派遣医療チーム(DMAT)の代表が参加するとした指針案をまとめた。消防機関が持つ被災情報を共有して、DMATを効果的に災害現場に派遣するのが狙い。

 DMATは医師や看護師ら5人程度で構成。今年1月末時点で571チーム、約3400人が厚生労働省に登録されている。

 2008年6月の岩手・宮城内陸地震では、12都県から36チームが被災現場に派遣されたが、対策本部に集まった住民からの出動要請などの情報が伝わらず、DMATが一部の現場に集中するなどの問題があった。

 指針案では、DMATは都道府県と市町村の庁舎にそれぞれ設置される現地本部に参加。代表の医師が消防機関と連携して(1)DMATの配置(2)消防防災ヘリコプターやドクターヘリ、救急車の出動先(3)けが人の搬送先や搬送の優先度—などを決定するとしている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021901000855.html