東京都教育委員会は19日、文部科学省出身で現在、内閣官房内閣参事官の浅田和伸氏(47)を品川区立大崎中学校の校長に内定した。採用は4月1日付。
文科省によると、同省職員が地方自治体の教育委員会幹部として出向する例はあるが、退職する形をとって教育現場の校長に就任するのは初めてという。
都内ではこれまでに、都立高校や区立の小中学校で教員免許を持たない民間人校長が9人誕生している。
浅田氏は1985年に入省し、高等教育局の私学部参事官、専門教育課長などを経て現職。都教委は、品川区教委の推薦を受けて選考したといい「文科省出身で教育行政の職務経験が生かされる」と期待している。