愛知県警中川署は19日、他人に転売する目的で知人名義の銀行口座を開設し通帳などをだまし取ったとして、詐欺の疑いで名古屋市港区いろは町、同市営地下鉄東山公園駅助役鈴木光秀容疑者(36)を逮捕した。
鈴木容疑者が開設、転売したとみられる口座が、昨年7月に千葉県で起きた振り込め詐欺事件で使われており、同署が転売の詳しい経緯を調べている。
調べでは、鈴木容疑者は昨年7月上旬、名古屋市中川区の銀行支店で、知人の男(51)=詐欺容疑で逮捕=と共謀し、男名義の普通預金口座を開設、通帳1通とキャッシュカード1枚をだまし取った疑い。
同署によると、鈴木容疑者は男に「口座を4万円で買い取ってやる」と持ち掛け、つくらせた通帳やカードを別の男に転売。調べに対し「借金があり、金が欲しかった」と供述しているという。
銀行が「不審な入金や引き出しが行われている口座がある」と相談、同署が捜査していた。