愛媛県伊予市のウナギ加工会社「サンライズフーズ」(解散)による産地偽装事件で、不正競争防止法違反容疑で逮捕された同社元工場長近藤真弘容疑者(28)が、県警の調べに「社長らの指示で中国産ウナギを詰め替えた」と供述していることが19日、分かった。
県警は、サンライズ社元社長大山修人(49)、同社元役員有馬賢(39)両容疑者が偽装を主導したとみて調べを進める。両容疑者は「身に覚えがない」と否認しているという。
流通経路の記録などから、サンライズ社が仕入れていたウナギの大半は、東京と愛媛の輸入販売会社3社から仕入れた中国産の冷凍かば焼きだったことも判明。同社の工場でパックに詰め替え、愛媛県産や四国産などと記載したラベルを張っていたという。
県警によると、サンライズ社は2006年1月から昨年8月にかけて、全国12都県の卸業者にかば焼き計約1100万匹を出荷し、約60億円を売り上げていた。