福岡県東峰村の特別養護老人ホーム「宝珠の郷」で昨年10月、入浴介助を受けた武内サノエさん(92)が熱傷性ショックにより死亡した事故で、朝倉署は19日、湯の温度の確認を怠ったとして業務上過失致死容疑で大分県日田市の女性介護士(57)を書類送検した。容疑を認めているという。
調べでは、女性介護士は昨年10月28日午前、浴槽の湯の温度を確認しないまま、高温になっていた湯に武内さんを入れてショック死させた疑い。通常は調整装置の設定湯温は42度だったが、ほかの職員が装置に触れたため約50度になっていたという。
武内さんは寝たきりで、発声もできない状態。女性介護士は浴槽から2分間ほど目を離した後、武内さんが胸から下を赤くしてぐったりしているのに気付いたという。