北方4島の国後島沖で2007年12月、ロシア側に拿捕された北海道の羅臼漁協所属の漁船4隻のうち3隻が19日、国後島沖で日本側に引き渡される見通しとなった。
北海道によると、陸揚げしていた択捉島からえい航され、同日夕方、日本側の漁船に引き渡される。「第38祐幸丸」は修理が必要なため、修理後に返還される。道の漁業取締船が立ち会う。順調に進めば20日早朝に羅臼港に戻る予定。
船長への罰金命令が確定し、4隻の乗組員11人は08年2月までに全員が解放されたが、税関当局が行政裁判で船体没収を求めたため遅れていた。今年1月、在ユジノサハリンスク日本総領事館に返還の連絡があった。