【ダバオ(フィリピン南部)19日共同】日本とフィリピンの経済連携協定(EPA)に基づくフィリピン人看護師、介護福祉士の日本派遣で、日本側の仲介機関「国際厚生事業団」の候補者面接がフィリピンで始まった。今年5月の訪日に向け、日本での勤務地など候補者の希望を調査し、受け入れ施設との組み合わせを決める。
EPAに基づく看護師と介護福祉士の受け入れは、インドネシアに次いで2カ国目。フィリピン海外雇用庁によると、候補者募集には7000人を超える応募があった。書類不備や資格要件を満たさないケースも多く、最大計450人の派遣枠に対し、536人に絞り込んだ。事業団の面接は、南部ミンダナオ島ダバオを皮切りに、マニラなどで25日まで続く。
ダバオでの面接には計28人の候補者が出席。看護師候補者のリンディ・アルマンゾールさん(32)は「面接は緊張したけれど、がんばって日本語を覚えて仕事になじみたい」と真剣な表情。