堺市南区で16日、民家が燃え、主婦国政恵美子さん(72)が殺害されたとみられる事件で、国政さんの後頭部に片刃の刃物で刺されたような傷が2カ所あることが19日、南堺署捜査本部の調べで分かった。
捜査本部は国政さんが後頭部に傷を負った後、口と鼻をふさがれて殺害された可能性があるとみて詳しい状況を調べている。
調べでは、国政さんは1階台所であおむけに倒れて死亡しており、後頭部には薄い片刃の刃物で刺されたような深さ約3センチの傷が2カ所あった。傷は浅かったため致命傷にはならなかった。口元は焼け残ったタオルのようなものがあった。
火災に気付いた近くの女性は国政さん方の門扉のチャイムを押したが、鳴らなかったため119番。その直後に女性の叫び声を聞いたという。