１９日午前６時半ごろ、埼玉県狭山市狭山台「さいかち豆腐店」から出火し、木造２階建ての店舗兼住宅約１５０平方メートルを全焼した。焼け跡から２遺体が見つかり、狭山署は店主の槐俊行さん（６９）と長女和恵さん（３９）とみて、身元確認を急いでいる。
同署は、槐さんらが油揚げを作った鍋の火を消し忘れ、出火した可能性が高いとみている。
槐さんは４人暮らしで、長男仁司さん（４２）が逃げようとして２階から飛び降り、腰を骨折するなどの重傷。槐さんの妻恵子さん（６８）も煙を吸い病院で治療を受けた。
調べでは、槐さんと恵子さんは同日午前１時ごろから同５時ごろまで、１階の店舗で豆腐や油揚げを作った。休憩していた同６時半ごろ、恵子さんが煙に気付いたが、槐さんは火を消そうとして煙に巻かれたらしい。和恵さんと仁司さんは２階で寝ていたという。