【ナイロビ19日共同】国連環境計画(UNEP)のアヒム・シュタイナー事務局長らは18日、本部のあるナイロビで記者会見し、昨年の北京五輪の環境対策について、大気汚染が改善されるなど「おおむね当初の約束を満たしていた」と“合格点”を与える環境評価報告書を発表した。
報告書は、五輪開催前に問題視されていた北京の大気汚染について、多大な努力の結果、大気中の一酸化炭素や二酸化窒素などの量が激減したと評価。その一方で「それでも改善の余地は相当ある」とも指摘し、今後のさらなる対策を求めた。
UNEPと北京五輪組織委員会は2005年、北京五輪に向けて環境を重視した都市整備を目指すことなどを盛り込んだ覚書に調印。07年のUNEPの報告書では「大気汚染は北京の市民生活にとって依然として大きな懸念」と警告していた。