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2009年02月19日(木) 22時56分

中川氏がバチカン見学 問題のG7会見後に東京新聞

 中川昭一前財務相が、辞任の原因となったローマでの先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後の記者会見後に、バチカン市国の博物館などを見学していたことが19日、分かった。見学中、中川氏は会見での自らの言動について特に気にする様子はなかったという。

 見学は14日の午後4時ごろから約2時間。政務秘書官、財務省の玉木林太郎国際局長、駐イタリア大使などが同行した。その後、午後7時半にローマをたち帰国の途に就いた。

 財務省が19日、G7出張中の中川氏の行動や同伴者などの概要を説明した中で明らかにした。

 問題の会見が行われた14日は、G7閉幕後に午後2時10分から約35分間、ホテルでパスタとサラダなどの昼食を取った。玉木国際局長と財務省職員2人、秘書1人、通訳1人、知人1人、記者1人が同席した。中川氏がワインを注文して振る舞ったという。

 その後いったんホテルの自室に戻り、午後2時50分から日ロ財務相会談に出席。終了後は会談が行われた部屋のいすに座って約30分間休息を取った後、資料に目を通した。再び自室に数分間戻った後、「さあ行こう」と財務省幹部に声を掛けて問題の会見に臨んだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021901001080.html