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2009年02月19日(木) 00時00分

必修科減や定員制限提言へ 臨床研修改革で国の検討会中国新聞

 医師不足問題を受け、臨床研修制度の見直しについて協議している厚生労働省と文部科学省の検討会(座長・高久史麿たかく・ふみまろ自治医大学長)が十八日開かれ、必修診療科目の削減と、都道府県や病院ごとの定員を制限することなどを柱とする見直し提言案について議論した。

 両省は検討会の提言を二〇〇九年度の募集から反映させ、医師不足解消を目指す方針。

 案は研修期間を現行と同じ二年間とした上で(1)国が定めている七つの必修診療科目を内科、救急、地域医療研修の三つに絞り、小児科、産婦人科、精神科などのうち一—二科目を「選択必修」として研修医が選ぶ(2)研修医の募集定員に都道府県ごとの上限を新設するとともに、研修先病院の募集枠も制限する—など。

 必修科目を絞ることで将来専門とする診療科と関連診療科にじっくり取り組めるようプログラムを弾力化。専門とする科での診療を下支えする人材として研修医を活用する考え。

 また都道府県ごとに募集定員の上限を設けることで、都市部に研修医が集中することを回避。同じ県内での偏在を解消するために各病院の募集枠にも制限を加え、地域への医師派遣機能を持つ大学病院などの定員枠を優遇するよう調整する。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902190067.html