大阪市は19日、一般会計を1兆6278億円とする2009年度当初予算案を発表した。景気悪化を受けた緊急経済対策で前年度比2・2%増と8年ぶりのプラスになった。
「元気な大阪」を目指す平松邦夫市長の政策構想実現のため、重点事業として地域防犯や放置自転車対策などに146億円を盛り込んだ。
平松市長は記者会見で「市民カラーの予算で自己採点は100点。縦割り排除ではなく、各局が連携して行動してほしいという点で『横穴』予算だ」と述べた。
歳入は、企業業績悪化で法人市民税減収が26・9%減と過去最大の減収率になった影響で、市税は6・7%減の6410億円と落ち込んだ。歳出は、支給世帯の増加で生活保護費が2・7%増の2443億円。保育所の待機児童解消に28億円を計上した。
緊急経済対策は08年度補正予算と合わせ1852億円。中小企業への融資制度充実のため、金融機関に08年度のほぼ2倍の1000億円を預託する。