政府見解と異なる歴史認識の論文を発表して更迭された田母神俊雄前航空幕僚長は19日、自民党本部で講演し、自らの正当性を重ねて主張した上で「石破茂元防衛相は『空幕長ともあろう人があんな偏った歴史観では困る』と言ったが、偏っているのはあなただと言いたい」と批判した。
講演は自民党有志でつくる「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」(会長・中山成彬元文部科学相)が主催。田母神氏は、更迭されたことに関して「辞表を書かなかったのは『ごめんなさい』と言いたくなかったからだ。一部調査では6、7割が私を支持しており、もう少し頑張った方が良かったかもしれない」と強調した。
会場からは「そうだ」「興味深い話を聞いた」と同調する声が上がった。