東京証券取引所第1部上場の中堅ゼネコンあおみ建設(東京)は19日、東京地裁に会社更生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は約396億円。
同社は昨年4月、佐伯建設工業と国土総合建設が合併して発足。海上土木工事を得意としてきたが、公共事業の縮小を受けて業績が低迷。
最近は海外事業の採算が大幅に悪化していた上、今月13日のマンション分譲会社ニチモの破綻で、マンション建築工事債権約33億円が取り立て不能の見込みとなり、20日に期日が到来する支払いのめどが立たなくなったという。
今後は建築と海外事業から撤退して土木事業に特化する方針で、支援先企業を探しながら再生の道を探る。26日に東京、27日に大阪で債権者集会を開く。
東証は20日付であおみ建設を整理銘柄に指定し、3月20日付で上場廃止にすると発表した。