19日の東京外国為替市場の円相場は、国内の政局不安などを嫌気した円売りドル買いが膨らみ、1ドル=93円台後半に下落した。1月7日以来、約1カ月半ぶりの円安水準となった。
午後5時現在は、前日比98銭円安ドル高の1ドル=93円56−58銭。ユーロは1円06銭円安ユーロ高の1ユーロ=117円81−85銭。
麻生政権の支持率低下や日本経済の先行き悪化懸念などを受けて、朝方から円売りドル買いが先行。米住宅ローン返済支援策もドル買い材料となり、午後に入っても円は軟調に推移した。
市場では「円資産が相対的に安全だと思っていた投資家が円売りに走った」(外為ブローカー)との見方が出ていた。