民間調査会社の不動産経済研究所が19日発表した2008年の全国のマンション発売戸数は、前年比26・7%減の9万8037戸と3年連続前年水準を下回り、減少率も1991年(41・3%)に次いで2番目の大きさとなった。10万戸割れは92年(約7万5000戸)以来、16年ぶりで、ピーク時の94年の約半分の水準に落ち込み、市場規模の縮小が鮮明になった。
研究所は「価格が上昇して購入しにくくなった上に、景気悪化で所得や雇用に不安が出ているため」と不振の原因を分析しており、2009年も2・1%減の9万6000戸と、4年連続の減少となると厳しくみている。
地域別発売戸数は四国以外はすべての地域が減少した。具体的増減率は、北海道37・3%減、東北7・2%減、首都圏28・3%減、首都圏を除く関東40・7%減、東海・中京圏25・0%減、近畿圏が24・7%減、北陸・山陰13・3%減、中国54・7%減、四国18・4%増、九州16・8%減。