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2009年02月19日(木) 18時23分

1月の百貨店売上高9・1%減 過去最大の減少幅東京新聞

 日本百貨店協会が19日発表した1月の全国百貨店売上高は前年同月比9・1%減(店舗調整後)となり、1965年に現在の統計となって以来、1月として最も大きなマイナス幅となった。前年割れは11カ月連続。売上高の総額は6131億円。

 不況で消費者の節約志向が強まる中、巻き返しを狙った年始商戦の冬物セールでも衣料品などの売れ行きが悪かったことが響いた。大手各社の2008年度の業績は減益ながら黒字を確保する見通しだが、売り上げの落ち込みは一段と深刻化しそうで、不採算店舗の閉鎖などが加速する可能性もある。

 同協会の飯岡瀬一専務理事は「(消費者は)目的のある商品しか買わなくなっている。2月も前年を割り込みそうで、3月以降も厳しい状況は続く」とみている。

 商品別では、衣料品が11・9%減で19カ月連続のマイナス、高額品の美術・宝飾なども19・1%減で23カ月連続のマイナスとなった。年始商戦の目玉の一つ「福袋」も、生活や食品など実用型の商品を詰め合わせたものは好調だったが、全体としては低調だったという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021901000447.html