【ワシントン18日共同】米連邦準備制度理事会(FRB)が18日公表した1月末時点の経済見通しによると、2009年10−12月期の米平均失業率は8・5−8・8%に悪化すると予測、昨年10月末時点の前回見通し(7・1−7・6%)を大幅修正した。1月の失業率は7・6%で、FRBは「09年を通じて労働市場はさらに大幅に悪化する」と見込んだ。
米実質国内総生産(GDP)の成長率は、08年比でマイナス1・3−マイナス0・5%と予想した。前回見通し(マイナス0・2−プラス1・1%)から大幅に下方修正。FRBは米国だけでなく「世界の経済活動も著しく悪化する」と明記した。
経済見通しは、FRBが昨年12月に主要政策金利を事実上のゼロ金利まで引き下げた後も、米経済が一層悪化していることを示した。ただ政府の大型景気対策とFRBの大量資金供給の効果で「09年後半から徐々にではあるが景気回復が始まる」と指摘した。