経営再建中の大型テーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)が、世界的な景気悪化による観光客の減少などで、四館あるホテルのうちの一つを今夏にも休館し、パートや契約社員の一部の契約解除に踏み切る方針を固めたことが十八日、分かった。経営効率化で収益改善を目指す。
休館するのは四ホテルのうちの「ホテルデンハーグ」(部屋数二百二十八)。
ハウステンボスによると、世界的な不況で昨秋以降、宿泊者数などが低迷。中でも「ウォン安で外国人客の半数以上を占める韓国人客が大幅に減少している」という。
ハウステンボスは一九九二年に開業。入場者数の伸び悩みなどから二〇〇三年二月に二千億円以上の負債を抱えて会社更生法の適用を申請し、現在は野村証券系の投資会社の下で再建を進めている。
〇八年度が最終年度となる中期経営計画では、同年度の入場者数約二百七十万人と単年度黒字を目標としてきたが、達成は厳しい状況になっている。