【ワシントン18日共同】オバマ米大統領から上院のイリノイ州選出議席を引き継いだバリス民主党議員が、汚職事件で罷免された前州知事の政治資金集めに協力を約束していたことが新たに分かり、過去の証言と食い違い偽証の疑いがあるとして上院政治倫理委員会は18日、事実関係の調査に乗り出した。
連邦議会上院民主党のダービン副院内総務が同日、記者団に「疑惑は厳正に吟味しなければいけない」と述べた。イリノイ州議会では民主、共和両党から議員辞職を促す声が沸き上がっている。バリス氏は「調査には応じる。やましいことはない」と釈明したが、窮地に立った。
バリス氏が州議会に提出した宣誓供述書が14日公表されたのが発覚のきっかけ。罷免されたブラゴジェビッチ前知事の親族から政治資金援助を求められ資金集めに動いたが、献金者が集まらず立ち消えになった、などと記していた。