力士の大麻事件など不祥事が続く日本相撲協会は19日、民主党文部科学部門会議の要請を受け、生活指導部特別委員会(再発防止検討委員会から改称)の伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)ら3人の親方と外部有識者委員で元日体大学長の塔尾武夫氏が東京・永田町の衆院第1議員会館を訪問し、約50分間にわたって意見交換した。
民主党側の出席者からは、相撲教習所など教育環境にまつわる一般的な質問が出た。相撲協会側も大麻問題を受けての具体的な再発防止策は示さなかった。伊勢ノ海委員長は「国民はみんな相撲ファンで、関心を持ってくれていることが分かった。(大麻事件など)今起きている状況において、想定外のことを想定していく」と話した。
民主党の小宮山洋子議員は「逮捕者が出たことは甘いと思うが、大相撲は独自の世界なので自浄作用に期待したい」と述べるにとどまった。