福山市は18日、新年度の組織改革で、「鞆まちづくり推進担当」を都市部都市計画課内に設ける方針を明らかにした。課長、次長級の専任職員を置き、鞆に関する施策の総合調整をする。国土交通省で行政手続きが立ち止まっている鞆港埋め立て・架橋計画を推進する目的がある。
鞆まちづくり推進担当は、都市計画課内の部門で専任スタッフの人数は未定。市教委が担う歴史的な町並みの保存や、土木部が進めている鞆架橋計画など、鞆町にかかわる施策を取りまとめ、市の取り組み内容を外部に情報発信していく。
広島県と共に鞆架橋計画の事業主体である市は昨年末から、推進派市議や羽田皓市長が鞆港埋め立ての早期認可を国交省に要望。国交省は昨年12月、市議に対し、鞆のまちづくりに関する専任部署の設置や反対派との対話を提起していた。市の組織改革は、計画推進に向けた体制整備の一環となる。