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2009年02月19日(木) 20時39分

日銀、最大1兆円の社債買い切りを決定…政策金利据え置き読売新聞

 日本銀行は19日の金融政策決定会合で、企業の資金繰り支援策を拡充することを決めた。

 金融機関が保有する社債を最大1兆円買い切るほか、3月末までの時限措置としていたコマーシャルペーパー(CP)の買い切り期限を9月末まで延長した。景気悪化に歯止めがかからないことから、2009年度も大量の資金供給で企業の資金繰り不安を解消する狙いだ。

 1月の前回会合で決めた社債買い切りは3月から9月末まで実施する。対象は格付けがシングルA格相当以上で償還期間1年以内、上限は1兆円とする。

 社債などを担保に政策金利(年0・1%)の水準で資金供給する新型オペの実施期限も4月末から9月末まで延長。ドル資金供給に向けて米連邦準備制度理事会(FRB)と結んだ通貨交換協定も4月末から10月末まで延長する。政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標は年0・1%のまま据え置いた。

 会合後、記者会見した白川方明総裁は「企業金融を巡る状況は非常に厳しく、残念ながら(厳しい)この状況は続く。少しでも不確実性を取り除くことが大事だ」と述べ、金融緩和を継続する考えを強調した。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090219-OYT1T00593.htm