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2009年02月19日(木) 10時48分

米09年GDP成長率、年率で最大−1・3%…FRB下方修正読売新聞

 【ワシントン=矢田俊彦】米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、2009年の国内総生産(GDP)の実質伸び率予想を昨年10月時点の「マイナス0・2〜プラス1・1%」から「マイナス1・3〜マイナス0・5%」に大幅に下方修正した。

 実際にマイナス1・3%になった場合、1982年(マイナス1・9%)以来、27年ぶりの水準となる。

 ただ、景気対策の効果などで、09年後半に徐々に回復を始め、10年は「2・5〜3・3%」、11年は「3・8〜5・0%」といずれもプラス成長を予想し、前回予測を上方修正した。

 09年の失業率については「8・5〜8・8%」と予想し、昨年10月時点の「7・1〜7・6%」から大幅な悪化を見込んだ。

 FRBは、金融危機の深刻化を予想し、個人消費の落ち込みや雇用情勢の悪化が続くとした。

 バーナンキFRB議長は18日の講演で、「(1月は7・6%だった)失業率は8%を超えるだろう」との見通しを示したうえで、対策の必要性を強調した。

 また、FRBは、5〜6年間の長期の見通しも初めて公表。物価上昇率は、「1・7〜2・0%」と予測した。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090219-OYT1T00353.htm