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2009年02月19日(木) 20時58分

「ブッシュが邪悪に見えた」靴投げたイラク人記者の初公判読売新聞

裁判所から車で立ち去るムンタダル・ザイディ記者に手を振る支援者ら(19日、バグダットで)=AP

 【カイロ=福島利之】イラクで昨年12月に開かれた記者会見で、ブッシュ前米大統領に靴を投げつけたイラク人、ムンタダル・ザイディ記者(30)に対する初公判が19日、バグダッドで開かれた。

 AFP通信によると、同記者は、法廷にイラク国旗を肩に羽織って登場。「ブッシュ(大統領)が邪悪なものに見えた」と靴投げの理由を説明した。

 弁護人は「抗議は法律で認められている」と述べ、刑罰の減軽を主張した。

 外国首脳への侮辱の罪に問われると最高15年の禁固刑が科せられるが、公判では同記者がブッシュ氏のイラク訪問は「公式でない」と主張したため、裁判官は事実関係を調べる必要があるとして、3月12日までの延期を宣言した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090219-OYT1T00884.htm