大田市立病院の救急外来への軽症患者の集中を避けるため、市と市医師会が開業医への相談を呼び掛けた昨年10—12月の運動期間中、市立病院の時間外救急患者が約3割減ったことが、市のまとめで分かった。患者の過半数が運動を「知らない」と答えるなど周知に課題も残した。
運動期間中の時間外の救急患者数は1日当たり10.7人で前年同期より28%減少。このうち軽症患者の減少率は32%で、軽症以外(11%)を大幅に上回った。診療科別では小児科の減少率が46%と最も高かった。市は「『コンビニ受診』抑制を呼び掛けた効果が一定に出た」とみる。
一方で、時間外の全患者数に占める軽症者の割合は84%から80%へと4ポイント減にとどまった。アンケートでも「開業医に相談せず来院」が7割超で、運動を「知らない」とした人も6割に達した。