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2009年02月18日(水) 21時32分

粗鋼生産量、最悪の37%超減 1月、自動車向け低迷中国新聞

 日本鉄鋼連盟が十八日発表した一月の粗鋼生産量は、自動車向け需要低迷で前年同月比37・8%減の六百三十七万トンとなり、下落率は記録が残っている一九四九年一月以降で最大となった昨年十二月の実績(27・8%減)を超え、過去最悪を二カ月連続で更新した。生産量は六九年二月の五百七十七万三千トン以来となる四十年ぶりの低水準に落ち込み、「鉄冷え」の出口は見えない。

 粗鋼生産量の急減は、世界同時不況を背景とした自動車メーカーの生産の急速な落ち込みにより、高炉各社が粗鋼の減産を強めていることが大きく響いた。

 自動車のほか電機、建設機械向けなどの好調から二〇〇六年十月以降、一千万トン前後の高水準で推移してきたが、米証券大手リーマン・ブラザーズ破綻はたんの影響が実体経済に広がった昨年十月から減少に転じた。

 種類別では、自動車などに使う特殊鋼は47・6%減の百十九万二千トン、幅広い用途に使われる普通鋼が35・1%減の五百十七万八千トンだった。

 鉄連は昨年十二月の生産量の前年同月比増減率を、速報値段階の27・9%減から27・8%減に修正した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902180309.html