2009年02月18日(水) 21時32分
植草元教授が逆転敗訴 「モラルの低さは真実」(中国新聞)
週刊誌「サンデー毎日」に「セクハラ癖は業界で有名」などと書かれ、名誉を傷付けられたとして、植草一秀元大学教授(48)が発行元の毎日新聞社に一千百万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は十八日、三十三万円の支払いを命じた一審判決を取り消し、植草元教授の請求を棄却した。
山本博裁判長は、植草元教授がのぞきや痴漢など三事件の刑事裁判で有罪判決を受けていることを踏まえ「性的な面のモラルが低く、事件を引き起こしても不思議ではない人物と指摘する内容は、真実と認めるのが相当で名誉棄損には当たらない」との判断を示した。
昨年九月の東京地裁判決が名誉棄損と認めた「業界で有名」との表現を「モラルが低いことなどを強調した記述」と位置付けた上で「真実かどうかを検討する必要はない」と指摘した。
判決によると、サンデー毎日二〇〇四年五月二日号は「女子高生のスカートの中をのぞいて御用」などとする見出しの記事を掲載した。
植草元教授はのぞき事件(罰金刑が確定)など二事件のほか、東京都迷惑防止条例違反(痴漢行為)の罪に問われ無罪を主張したが、一、二審で実刑となり上告している。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902180340.html