対馬各地の農家で、伝統的な保存用食材の「せん団子」干しが最盛期を迎えている=写真=。黒いめんの郷土料理「ろくべえ」などの材料として利用される。
原料はサツマイモ。砕いて自然発酵させ、水にさらすなどしてでんぷんだけを取り出した後、小さな団子状にして15〜20日間、天日に干して仕上げる。ろくべえのめんのほか、ちまき、ぜんざいなどにも使われる。
1955年に嫁いでから毎年、せん団子作りを欠かしたことがないという対馬市美津島町今里の農業、森山多恵子さん(73)は「自家用にするほか、福岡や名古屋、東京にいる親類にも贈っており、対馬の味として喜ばれる」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20090217-OYT8T01172.htm