北極や南極の海には、これまで考えられていたよりもはるかに多いそれぞれ5500、7500種類の生物が生息していることが、日本などが参加する国際チームの調査で分かった。最大で4センチほどに成長するクリオネの仲間など、両極に共通する生物も235種いることが確認された。
一方で、ベーリング海峡の北側では、甲殻類などの生息域が20年で500キロ・メートルも北上、ノルウェー沖でも冷たい水を好む甲殻類の割合が減って、温かい水を好む種類が増えるなど、一部に温暖化による変化も見られたという。
調査は、国連などが2010年までの10年計画で進めている海洋生物調査プロジェクトの一つで、日本など25か国から500人の研究者が参加した。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090218-OYT1T00625.htm