広島県は17日、6月29日を「ひろしま防災の日」に制定する方針を決めた。18日開会の県議会定例会に提案する「県防災対策基本条例案」に盛り込んでいる。
県内で32人の死者・行方不明者を出し、土砂災害防止法制定のきっかけともなった1999年6月の「6・29豪雨災害」にちなんだ。さらに、6月を「ひろしま防災月間」と定め、啓発イベントなどを予定している。
がけ崩れや土石流が発生する恐れのある「土砂災害危険個所」は県内に約3万2000カ所あり、都道府県で最も多い。県危機管理課は「梅雨入り前に、県民に防災意識を高めてもらうきっかけにしたい」としている。