廿日市市は、宮島を訪れる国内の観光客を対象に1月中旬に実施した観光動態調査の速報値をまとめた。滞在時間が3時間以上の観光客が5割を超え、8年前の同様の調査と比べると倍増した。一方、大部分が日帰り客で、宿泊や島内の消費額の低迷など課題も浮き彫りになった。
調査は1月16—18日の3日間、宮島桟橋前で実施。838人から聞き取った。日帰り客に聞いた滞在時間は「3時間以上」が55.4%と、2001年の宮島観光協会による調査と比べて2.2倍に増えた。
一方、宿泊客は9.5%にとどまり、そのうち1泊2日が80%と大半だった。土産品に使った金額でみると、1000円未満が半分以上の58.4%。91.1%が5000円未満にとどまった。
3月にはさらに、約2000人を対象にした聞き取りを実施。今後の施策に生かす。