山口県は17日、2009年度の当初予算案を発表した。一般会計の総額は本年度より0.6%増の7141億円。雇用・景気対策に力を入れ、9年ぶりのプラス編成とした。ただ、過去最悪の税収減の穴を埋めるため、借金である県債を大量発行。10年度から県債残高を減少させるとする目標達成は困難な情勢となった。
重点の雇用・景気対策では、中小企業への低利融資の枠を本年度の650億円から870億円に拡大。離職者の再就職支援にも29億円を充て約1500人分の雇用を創出する。
税収は過去最悪の18.2%減となり、本年度より359億円減少。財源不足が600億円を超えたため、公共事業を84億円減らし、職員給与も6—2%カットして37億円を浮かせる。
県債も、本年度より218億円増の1115億円を発行。09年度末見込みの県債残高は1兆1974億円で過去最悪を更新。24日開会の県議会定例会に提案する。