住宅情報誌発行のリクルート中国支社(広島市南区)が17日まとめた2008年の広島都市圏の新規分譲マンションの供給数は、前年比46.7%減の1868戸となり、2年連続で減った。2000戸の大台を割り込むのは17年ぶり。
建築資材高騰や、景気悪化を受けた金融機関の融資厳格化、市況の冷え込みが響いた。
調査対象は広島、廿日市、呉、東広島市と広島県安芸郡。企業別では、昨年8月に経営破綻(はたん)したアーバンコーポレイション(中区)が5棟を分譲し、231戸でトップだった。10、11月に5棟を一斉供給した信和不動産(西区)が2位。昨年まで10年連続トップで、今年1月に経営破綻した章栄不動産(中区)は80戸にとどまり、8位となった。
上期に高騰した鋼材価格の影響などで、平均販売価格は3148万円と4年連続の上昇。3.3平方メートル当たりの平均単価も126万円で4.1%上昇した。販売価格を抑えるため面積は縮小傾向にあり、平均面積は82.2平方メートルで2.3%減と4年連続で減った。
同支社による09年の供給戸数の予測は1860戸前後で、08年とほぼ同水準とみる。