広島市中区紙屋町にある山口県のアンテナショップ「おいでませ山口館」が3月末、閉館する。県の財政難に加え、広島市民球場が中区から南区に移転して人の流れが変わると判断した。県が17日に明らかにした。
山口館は2003年5月に開館。17.6平方メートルにフグやウニ、萩焼などの名産や約100種類の観光パンフレットを並べ、山口の魅力をアピールしてきた。
来館者は06年度の1万7422人をピークに、微減傾向が続く。県観光交流課は「球場移転を機に違うPR方法を考える必要がある」と閉館理由を説明する。ただ、「お隣からの観光客誘致には今後も力を入れる」として、09年度の新規事業に広島市などでの観光イベント開催を盛り込んだ。
【写真説明】3月末で閉館するおいでませ山口館