廿日市市消防本部は17日、119番通報者の位置を瞬時に示す発信地表示システムの運用を始めた。老朽化で建て替え工事を進めていた新庁舎事務所棟と訓練棟の完成に合わせて導入した。
新システムは、パソコンで照会ボタンをクリックするだけで地図上に通報者の位置を表示する。固定電話やIP電話は、契約者の住所などの発信場所を割り出す。通常の携帯電話からの通報は電波の受信基地局を中心に円で表示。衛星利用測位システム(GPS)機能付きの機種なら、最大30メートルの誤差で位置を割り出せる。
事務所棟は5階建て。訓練棟と合わせ延べ約2700平方メートルで震度7の揺れにも耐えられ、約30トンの飲料水貯水槽も設置。ライフラインが断たれても機能を3日間維持できる。市は新年度に車庫棟も整備する予定。
【写真説明】新システムが設備された通信指令室