高梁川流域の倉敷、井原市など7市3町などでつくる文化団体、高梁川流域連盟が年1回発行する機関誌「高梁川」は、元大原美術館理事長の大原総一郎(1909—68年)の生誕100年を記念した記事を特集している。同連盟創始者で、大原美術館の発展に尽くした総一郎を顕彰する狙い。
総一郎は大原美術館創設者の孫三郎の長男。倉敷絹織(現クラレ)社長の傍ら、民芸運動などの文化活動も推進した。
特集は昨年12月発行の第66号で、全350ページのうち158ページを充て、長男の謙一郎現理事長、高階秀爾現館長ら関係者20人が思い出などをつづっている。総一郎が寄稿したエッセーや年表も載せている。高梁川第66号は1700部作成し、流域の書店で1260円で販売。連盟事務局の倉敷市教委生涯学習課=電話086(426)3845。
【写真説明】大原総一郎を特集した「高梁川第66号」